薬物依存症回復支援 — 薬物依存症は回復できる病です

街医者になりました!


(1)大阪ダルクの誕生の頃

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3月31日、大阪府を止めました。大阪府を止めるとなると、思い出す一つの大きなことは、大阪ダルクです。大阪ダルクができた年に大阪府立こころの健康総合センター(以下、センター)が設立されたからです。私はセンターで企画室長として仕事を始めました。大阪府立こころの健康総合センターが設立する前は、大阪府精神衛生相談所に勤務していました。平成3年ごろでしょうか。めばさんやコロさんの訪問を受けたのは。当時はダルクということについて、全く知りませんでした。薬物についても、そんなに深く関心を持っていたわけではありませんでした。その当時の関心事の一つは、セルフヘルプグループ活動にありました。セルフヘルプグループの会に、コロさんが参加されていました。コロさんはAAに所属していました。12ステップはどのセルフヘルプグループにも応用が利き、そんなところから、コロさんのセルフヘルプグループ活動へのかかわりがあったと思います。めばさんは当時はダダさんと呼んでいました。準備にかけた年月はかなりありました。ダダさんはとても慎重でした。今、ダルクを建設すると言う話があったら、あの時のダダさんと同じようにもっと慎重に考えたと思います。大阪ダルク設立準備会にはミッションとしてスマイルさんが参加してくれていました。当時、スマイルさんは横浜ダルクの施設長をされていました。ダルクの運営と支援団体との関係は、大変難しいものでした。今なら驚きませんが、「ビフテキを食べさせなければならない仲間もいれば、聞くだけで良い仲間もいる」という話を聞き、そんな世界がダルクなんだと思ったものです。協力はしても口出しはしないということが支援の鉄則であることを教えられました。実際運営する過程では、そういうことが良く起きました。本人のニーズに応えると言うことが第一であるのに、支援団体は、その不公平性に口出しをするのです。スマイルさんは苦り切っていました。ダダさんが大阪ダルクをつくることに決意を固めたのは、スペインを中心にヨーロッパの施設を近藤恒夫さんと一緒に見学に行かれて、帰ってきてからでした。準備会でニュースを出していますが、支援者を含め、ダルクを関西の人にも分かってもらうと言うことがありました。最初にお呼びした講師は、永野潔先生でした。セルフヘルプ活動とは別に、もう一つの関心が治療共同体という概念です。「シナノンは何故つぶれたのか」ということでした。永野潔先生に小額の謝礼金をお渡しした時に、「こうしてお金を貰うことができるようになったんですね」といわれた言葉を昨日のように覚えています。この準備会には、故本宮忠純さんが参加されていました。ダルクが誕生した時、故本宮忠純さんから「これで先生は、ダルクからなかなか足洗われへんで」と釘を刺されたことも思い出します。設立過程で、谷口伊三美さんと出会ったことは、大きな出来事でした。ともかく沢山の人に助けられ、木造の暗い大阪府精神衛生相談所で会議を積み重ね、沢山の人たちに助けて頂いてダルクは大阪の地に誕生したのでした。

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    • (2)新しい仕事につて考えていること

      大阪府こころの健康総合センター所長を退任して、街の医者を選択しました。私の立場で選択できる道は幾つかありましたが、今の時代には街医者が必要だと思われました。今の精神保健福祉の進み方を転形期と捉えています。どんなモデルがあっても良いと思います。当事者のニーズを総合的に捉え、どのポジションでニーズに対してサービスを提供しているのか、知っていること、またサービス組織の中でどのようなことが工夫できるか考えていくことが大切です。この中には、当事者の生み出している自助グループの活動があります。最近は、自助グループ活動の方がはるかにニーズに応えていて、回復に結びついていると評価していますから、当事者主体で進めている活動の邪魔をしない支援(サービスの提供)のあり方を考えています。小さな組織の方が、全体を見えやすいのではないかと思い、街の医者を選択しました。もう一度初心に戻り、活動したいと思います。これが転形期の抜け道につながるのではないかと言う期待を持っています。大上段に構えた事を書きましたが、薬物依存症を診ることができる医師として、磨きをかけて行こうと思っていることには、変わりません。アデイクトの皆さん、家族の皆さんから教えて頂いたことの大きさに、絶えず感謝しています。もっと医学的に勉強しないといけないということが、街医者になり、ひしひしと感じるようになりました。今は自由にお家まで尋ねことができるようになりました。私はもともとお家まで訪ねて行って、生活されている場で、お話し聞き、問題を解決するというやり方をしていましたから、なんら抵抗がありません。今はセットアップの期間ですので、大阪ダルクやフリーダムを訪ね、事業の打ち合わせをすることが、できていません。クリニックではミーテイング等もできるようにしたいと考えています。予想していた以上に狭いですが、10人ぐらいのミーテイングはできます。そんなことを考えている間に、大阪市の保健福祉センターの南ブロック精神保健福祉相談員会から、薬物依存症のケアについて講義を依頼されました。ありがたいことだと思い、お引き受けさせて頂きました。正木恵子(フリーダム理事)さんからも、日曜日の家族サポートの開催の声をかけて頂きましたが、セットアップ期間ですので、少し考えて頂くことにしました。ともかく初心にかえり、質の向上を目指し、光の届いていないところへ、出かけて行くことに心がけたいと思います。ホームページは5月までのことしか書いていませんが、見て頂ければ幸いです。私は退職して居なくなりましたが、大阪府こころの健康総合センターでも引き続いて、薬物依存症になった人たちや家族の方に向けた、取り組みを行っていくことになっています。引き続いてご利用下さい。

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