薬物依存症回復支援 — 薬物依存症は回復できる病です

とし


とし

fp13

まず簡単に自己紹介を

トシ、26歳です。14歳でシンナーをはじめ、20歳からは覚せい剤も使っていました。去年の一月から大阪ダルクにつながっています。

シンナーを使うようになったのは?

小学校の頃から、仮病を使って学校を休んだりしていましたが、中学になるとひきこもって学校に行かなくなりました。自分の思い込みかも知れませんが「髪の毛が薄く、まわりと違う」というコンプレックスにとらわれていて、学校の友人とコミュニケーションがとれなかったのです。そんな頃、日が暮れて夜になると気持ちが軽くなって、友達が誘ってくれれば外出することができました。他校の「やんちゃ」な生徒たちと知り合ってシンナーを覚えました。
シンナーを吸うと、とらわれがなくなり、気持ちが楽になりました。記憶が途切れるようになり、時間が早くたつ感じでした。

高校時代はどうでしたか?

北海道の高校に入学、実家は大阪なので寮生活を始めました。寮ではシンナーは使いませんでしたが、休暇で帰省すると毎日、シンナーを吸っていました。一年留年して、大阪で暮らしたくなり、大阪の高校に編入学しました。大阪ではシンナー漬けの生活になり、勉強ができなくて進級できませんでした。とうとう十九歳で中退することになりました。

それからの生活は?

十九歳の時にシンナーを止めました。てんかんのような「けいれん」が起きて、こわくなって使うのを止めたのです。それから焼肉屋で皿洗いのアルバイトを始めました。一年、続いたので自分でもがんばったと思っています。週末にだけアルコールを飲みました。飲みだすと少しだけで終わることができず、程よく飲むということができませんでした。
このアルバイトを一年でやめ、次の仕事のことを考えているうちに、マリファナや覚せい剤を使うようになってしまいました。

逮捕されたのは?

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    • 一回目は二十歳のときでした。三ヶ月拘置所にいて、執行猶予になりました。次は二十二歳の誕生日の前日につかまりました。このときは自首したのです。
      当時は妄想や幻覚がひどくて、「キンマ」(近畿麻薬取締官事務所)や警察がまわりを取り囲んでいると思いこんでしまうことがよくありました。ある日、西成に車でクスリを買いに行ったら、周りを警察と「キンマ」が取り囲んでいると思い、フルスピードで逃げ回りました。電柱にぶつかったり、自転車を倒したりしました。事実かどうか、今もよくわからないのですが、このときに人を怪我させたような気がしており、自分は捕まって当然だと思って後で自首することになりました。

      裁判では?

      渡辺和恵弁護士が再度の執行猶予をとろうとがんばってくださいました。アパリの保釈プログラムも利用することになったのですが、うまく連絡がつかず、結局、利用しませんでした。頭がボーっとしていて、弁護士さんに「おまかせ」という感じでしたが、自分ではクスリを使っただけではなく、他の人を傷つけたのでは、という罪悪感があり、刑務所に行くのは当然と思い込んでいました。

      ダルクへつながったのは?

      前刑とあわせての懲役になりました。刑務所に入って自分がとても「こわれている」ことに気がつきました。刑務作業で手順が覚えられない、他人とうまく接することができないなど、「こわれ具合」を思い知らされました。「これ以上、使ったらもっとこわれる」。そう考えて、去年一月に刑務所を出て一週間後にはダルクにつながりました。自分と同じように、刑務所を出てダルクをたずねる人も増えているようです。

      スリップしたことは?

      一年のバースデー(クスリがとまった一年後)の三日後にスリップしてしまいました。派遣の仕事とガイドヘルパーをかけ持ちしていて、とても疲れていたのです。収入面だけでも人並みに稼いで、普通の人と同じだと認められたいという気持ちが強く無理をしていました。そんなときに友人にNAのことを話して、がんばっていると言ったら「そんなとこ行っても何もならん」と分かってくれず、とてもショックを受けました。怒りや失望、疲れが重なってスリップしてしまいました。今はガイドヘルパーの仕事だけにしています。失敗から「一気に無理なことをしてはダメだ」と気づきました。

      ダルクでのこと、これからのこと

      最初の二三ヶ月はとてもしんどかった。NAに行って帰宅すると九時過ぎで何もできない、毎日なので、よく休んでパチンコへ行ったり、マージャンをしました。でもある日、仲間に「トシちゃんはどうしたいんや」と聞かれて自分でも「ちょっとがんばろう」と思い直しました。
      自分はうつの傾向がありますが、ジャスミンティーを飲むと気持ちがらくになります。ハーブを使った商売が将来できないか、と漠然とですが考えています。以前の自分なら、将来のことを考えられず、「夢」を持ったこともありませんでした。今はまだ「おまかせ」ですが、「夢」を語れるようになったのは自分の回復だと思っています。

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