司法と薬物依存

現在の日本では、とくに覚せい剤・シンナーなどのハードドラッグ使用は違法薬物使用による犯罪行為として扱われます。
ここでは薬物事犯に関わった弁護士・裁判官の話やドラッグコートの考え方などを紹介します。

薬物事件に関する司法手続きの流れ

目次 Q1 警察から「薬物使用で捕まった」と連絡がありました。一体どんな罪になるのですか? Q2 警察に逮捕されました。裁判までの流れはどうなっているのですか?(20歳以上の成人の場合) Q3 裁判で実刑(懲・・・

薬物の自己使用事犯に関する弁護論

1 はじめに 覚せい剤など薬物の自己使用に関する刑事事件の場合、使用の事実に争いがなければ、被告人の同種前科も含む前科の有無、被告人の薬物使用回数、期間、1回あたりの使用量、幻覚等の有無などで量刑が・・・

ドラッグコートと心神喪失者等医療観察法

フリーダムニュース49号、50号とアメリカのドラッグコートの話題が続いています。 10月にはドラッグコートのホラ判事が来日されます。日本にもドラッグコートができればいいと私も思っていますが、しかし、・・・

覚せい剤取締法違反事件と刑事施設の過剰拘禁

1 はじめに 最近、「犯罪が増えている」と危機感が煽られているが、これは認知件数の上昇が原因にすぎない。認知件数とは届出の数ではなく、警察官が事件として受理し書類をつくった件数であることに留意する必・・・

薬物依存と「不適切な養育」

青年が覚せい剤の自己使用で逮捕されたという連絡があった。 半年後、遠方の警察から「面会に来てほしいと言う人がいる」という連絡がはいった。名前と罪名を聞いて驚いた。執行猶予中の彼がまた覚せい剤取締法違・・・